玄昌石を高級感のある濡れ色に維持する方法
まずはこちらの写真をご覧ください。


玄昌石という石種です。
ブラックスレートあるいは単にスレートとも呼ばれます。
鉱物学的に分類すると、堆積岩の中の砕屑岩の中の粘板岩の
範疇の石種です。
大理石や御影石のように何らかの表面加工を行うのではなく、
割肌の自然のままの状態で建築材として一般的に使われています。
写真のように玄関のたたきなどによく使われていますが、
稀に屋根材として使われることもあります。

こちらの現場は都内にある、工事も終わりかけた新築住宅です。
実は先月のストーンケアスペシャリスト育成コースのセミナーで
受講されたハウスクリーニング業社の方が、めでたくこちらの
住宅の石のコーティング施工を依頼されました。
まさに渡りに船というか、喜ばしい限りなのですが、なんと
その業者さんは石のコーティングを行うのが今回初めてらしく、
さらにまともに石も洗ったこともないとのことでした。自分達で
やるのは心もとなく心配だということで、急遽私が監督として
一肌脱ぐことになりました。

この玄昌石を、常に濡れ色の状態にキープするために
どのような手順で行うかについて説明をします。

まずは除塵です。

次にポリッシャーで一度水洗いを行います。

エフロブレイクを塗布し、余分なモルタル分を除去します。

こちらがエフロブレイクで洗浄後、乾かした状態です。


これで1日目の作業は終了です。

2日目。いよいよセラミックガードでコーティング施工を行います。
通常はフラットモップで一気に塗るのですが、このように目地が多いと
目地がセラミックガードを吸い込み必要以上に使用してしまうため、
手作業で一枚ずつ塗るしかありません。


これで駐車場は完成です。

次にエントランス部です。

いかに玄昌石が白っぽい状態であったかがわかりますね。

ついでに屋内の様子もご覧ください。



高級感と硬質感が醸し出されていて、玄昌石とセラミックガードの
相性の良さがおわかりいただけると思います。
玄昌石にはセラミックガードがマストアイテムといえるでしょう。



コーティング | No.391 新井田   2017/10/19(Thu) 08:34:24
管理用