バーナー御影石のメンテナンスを楽にする方法
ジェットバーナー仕上げの御影石にシミや
酸焼けが発生し、困っているというご相談を
頂きました。下の写真をご覧ください。

色の違う複数の石種が混在している現場で、
今回のご相談は緑色の御影石床に白っぽい
斑点やシミが目立つとのことでした。

おそらくオリーブグリーンという、御影石の
中では珍しい緑系の石種だと思われます。

白い斑点は酸性の液体が垂れて焼けてしまった
もの、黒いシミは油分が混入しできたものと
思います。
ジェットバーナー仕上げは、滑り止め効果が高く
ツヤ落ちの心配が無いのが本磨き仕上げと比べて
の大きな違いですが、問題は吸水性が高いため
水分が垂れるとシミになりやすい点です。


酸焼けの場合は同じ酸性系の洗剤を使用して
ぼかすことができます。
油染みの場合もアルカリ系の洗剤を使用して
落とすことが可能ですが、再発されては困る
ということと、メンテナンスを楽にしたいと
いうご要望をいただきました。

御影石の風合いがウェットルックになることを
ご了承いただいたうえで、洗浄及びコーティング
作業を行いました。

酸性洗剤から開始する予定でしたが、アルカリ
性洗剤の「ディープストロング」で一部洗浄した
ところ、汚れが落ちて酸焼けも目立たなくなった
ので、ディープストロングで全体を洗浄しました。


2倍程度に希釈し、全体に塗布後ステンレス
ブラシで擦り洗いを行って全体を洗浄します。

頑固な汚れの場合は、タイネックスブラシを
使うと効果的です。

しっかりと乾燥時間を設けて、綺麗になった
状態がこちらです。

黒いシミは、ディープストロングだけで除去
できました。白い斑点が若干残っていますが、
コーティングを塗ると綺麗に仕上がるので、
このまましっかりと乾燥させます。

次に居住者の方の歩行動線を確保し、
セラミックガード」を塗布します。

ジェットバーナー仕上げの場合、基本的に
塗りっぱなしで塗布し、5分程度経過後に
表面の余剰分を軽く拭きとって2時間程度
乾燥させます。
風合いが濃くなり高級感が出ます。

また、滑りやすくなることもなく、何より
ガラス膜でカバーされるので吸水性がほぼ
なくなり、日常清掃の方からメンテナスが
楽になったとのお声をいただいております。


▼コーティング施工前

▼コーティング施工後



クリーニング | No.579 新井田   2022/06/22(Wed) 15:00:18
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