蛇紋石について
蛇紋石という石種は皆さんもご存知かと思います。

蛇紋石は岩石の中でも他にはない、ちょっと変わった
岩石のひとつです。
鉱物学や岩石学に詳しい方はよくご知っているかと
思いますが、一般の方や建築・石材関連の方を含め
蛇紋石の特異性について知る方はあまりいないと
思いますので、今回はちょっと変わった岩石である
蛇紋石について少々突っ込んでお話したいと思います。

地中の最も深いところにある岩石は、かんらん岩と
呼ばれるものです。マントルに一番近い岩石で、
エメラルドグリーンというか、若草色というか、
ライトグリーン系の綺麗な岩石です。

私などはそういう色の岩石が地中深く静かに眠っていると
想像するだけで、地球の神秘性というか、愛おしさを強く
感じてしまいます。

かんらん岩は火成岩の中の深成岩の仲間なので、御影石
同様花崗岩系ともとらえられます。このかんらん岩が熱や
圧力で変成作用を受けて誕生したのが蛇紋石です。
かんらん岩はライトグリーンで、蛇紋石は濃い緑色です。
確かにかんらん岩が変成作用を受け、徐々に温度が下がって
くると、蛇紋石のような濃い緑色になるのだろうなという
色合いです。

変成岩の代表格といえば、ビアンコカララ、ボテチーノ
などの大理石が挙げられます。蛇紋石は紋様も大理石風
なので大理石系かな?とつい考えられがちですが、実は
蛇紋石には大理石の主成分である炭酸カルシウムはほとんど
含まれていません。むしろ花崗岩の主成分であるシリカ
成分が割と多いのが特徴です。つまり蛇紋石は中身は
花崗岩系なのですが、変成作用を受けているので大理石の
風合いに染まっているという、なかなか他にはない
面白いポジションにいる岩石なのです。

岩石についてもっと詳しく知りたい方は『石とメンテナンス』
をお読みください。



その他 | トラックバック 0 | レス 0  2018/11/15(Thu) 10:19:38
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