レザーケアの常識は非常識?
以前、レザーバッグの一部にマルチガードを施工し、
それをブログでアップしたのが2017年8月でした。

今年8月にちょうど2年になるので、そのバッグの現状を
ご覧いただきたいと思います。毎日酷使しているという
わけではありませんが、犬の散歩に持ち歩いているので
ほぼ毎日使用しています。



2年程経過すると、マルチガードが施工されていない
部分は傷みが散見されますが、マルチガードを施工した
面に関しては、いまだに綺麗なウェットルックの艶が
保たれています。傷もほとんど目立ちません。

一般に使用されているレザーコーティングはウレタン
系の塗料であり、何度もリコートできませんが、マルチ
ガードは何度リコートをしても常に膜厚が一定なので
レザーのケアには最適なコーティング剤だと思います。

おそらく一般の方の認識ではレザーのケアといえば
オイルをこまめに塗るのが一番と考えられているのが
ほとんどだと思いますが、どんな高級なカルガバや
ミンクオイルであっても、所詮は単なる油です。
サラダ油同様、油はすぐに酸化し劣化します。
さらに風通しの悪いところに放置すると、カビだらけ
になることも経験された方は多いでしょう。

こちらはなんと35年前のポルシェ928のシートです。

マイルドコンパウンドピュアでクリーニング後、
マルチガードを施工するとこのようになります。

薄汚れていたシートがまるで新車のように蘇りました。

80年代までのポルシェはあらゆる部品がオーバークオリ
ティのため、シートに関してもいまだにこれだけの質が
保たれています。デザインも秀悦です。
マルチガードを施工することにより、ウレタン系の
コーティングのような滑りも発生しません。

「最善か無か」これはメルセデスベンツの標榜する格言
ですが、80年代までのポルシェにこそこの言葉が当て
はまるような気がします。レザーに油を塗るのではなく、
マルチガードを塗るのがレザーケアのメインストリームに
なるべきだと私は思っています。



あらゆる素材のメンテナンス  2019/06/18(Tue) 13:09:13
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