大理石のシミを研磨して消す方法
大理石はシミになりやすい素材であることは
皆さんもよくご存知かと思います。
特に大理石のカウンターにはシミがつきやすく、
お困りの方も多いのではないでしょうか。

大理石カウンターのシミには2つのパターンがあります。
ひとつは紅茶やコーヒーをこぼし、それが浸透してシミになるケース。
もうひとつは何らかの液体により素材表面が荒れてしまい、
ツヤがなくなりシミ状に見えるケースです。

紅茶やコーヒーのシミはステインリムーバーを使って簡単に除去
することができますが、表面が荒れてツヤ落ちしてしまった場合は
再研磨による鏡面再生が必要不可欠となります。

こちらは都内にある高級ホテルの大理石洗面カウンターです。

よく見るとツヤが落ちてシミ状になっている部分があります。
こちらのホテルは1年ほど前にオープンしたのですが、
このようなシミを防ぐために、オープン前某コーティング剤を
施工していました。しかしご覧のように効果がなかったため、
その後いろいろな業者の方に再研磨とコーティングを頼んで
みましたが、やはりすべてシミになってしまったとのことでした。

そして先日ホテルの管理会社から連絡があり、デモ施工を兼ねて
伺いました。
こちらはストーンマスターオリジナル大理石用ハンドパッド#800
下地調整をした写真です。

下地調整をしたので、一旦ツヤがなくなります。

次に大理石用ハンドパッド#1500を水をつけながら擦っていくと、
半ツヤ状態になります。


そして最後に大理石用ハンドパッド#3000で磨くと
新品同様のツヤに戻ります。

より透明度を高めたいのであれば、大理石用ハンドパッド#6000
という仕上げのダイヤモンドパッドもあります。
今回は時間と予算の関係で、3工程で仕上げました。


今度はシミを防止するためのコーティングです。
マイクロシーラーセラミックガードを適量塗布します。
塗布する際、フェルトパッドを使うと便利です。

5分程度浸透させた後、マイクロスエードクロス
乾拭き仕上げをします。

このときマイクロファイバークロスを使うと、
コーティング剤が必要以上にこそぎ取れてしまうため、
マイクロスエードクロスを使うのが重要です。

1時間から2時間乾燥させ、仕上げ塗りを行います。
今回はシミの防止をより高めるため、塗りっぱなしで仕上げました。
塗りっぱなしでも塗った感じは出ないので、大理石の高級感は
そのまま維持されます。


このような小さなカウンターのスポットでの研磨作業は、
ハンドポリッシャーを使うよりも手作業で行う方が
養生も必要ないですし楽です。
慣れてくるとハンドポリッシャーよりも圧倒的に早いです。
このような研磨の一連作業は難しくないので、一般の方も
失敗なしで作業できます。不安な方はこちらで最後まで
フォローアップしますのでご安心ください!



研 磨 | No.388 新井田   2017/10/10(Tue) 14:56:49
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