ひどく酸焼けをした黒御影石の再研磨をしました。
かれこれ30年以上石材の再研磨に携わって
きましたが、これだけひどい酸焼けを
見るのは初めてです。


ペンキ屋さんがこの上にある木部の
アク洗いをしたそうです。

特に柱周りはハンパないですね。
恐らく、ミヤキさんの「レブライト」辺りを使って、
養生せずに柱のアク洗いをしたのではないかと思われます。
しかし柱がそれほど綺麗になっているとも思えませんし、
木のダメージも相当なものでしょう。。
とにかく強烈な酸であることは良く分かります。

こちらにお住いの方はかなりご立腹らしく(当たり前か)、
ペンキ屋さんも慌てて八方手を尽くし、メーカーをはじめ
石材研磨ができる業者を片っ端からあたったそうですが、
どこもかしこも断られたそうです。


まずは、マイクロポリッシュ#1で下地調整です。
写真では#3からで十分かと思っていましたが、実際に
やってみると#1でないと酸焼けの跡は消えませんでした。
特に柱周りは#1で相当削らないと消えないという相当
ヒドい状況でした。段差(リッページ)もかなり
あるのが分かります。

次は、マイクロポリッシュ#2による作業です。

次は、マイクロポリッシュ#3による作業です。
段差を取る予定は無かったのですが、#3まで
研磨すると段差もほとんど無くなりました。
少しずつ黒味が出ています。

マイクロポリッシュ#4による作業です。

マイクロポリッシュ#5による作業です。
かなりツヤが出てきました。

マイクロポリッシュ#6による作業です。

本来は、この後に#7、#8、黒バフという
流れになるのですが、コスト的な事も含め
これで研磨は終了とし、マイクロシーラー
セラミックガード
で施工して完了しました。
施工前後写真です。





研 磨 | No.207 新井田   2015/06/10(Wed) 10:19:59
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