酸洗いで石材を生き返らせるには
つい先日、大田区の個人宅にて石床の酸洗いを行ってきました。
5年ほど前に新居(豪邸)に引っ越しをされたのですが、
徐々に玄関に敷かれた石床(白御影石のバーナー仕上げ)
の汚れが気になり、今回弊社にお声が掛かりました。

まずはこちらの画像をご覧ください。



水はけの問題もあるかもしれないですが、
雨水の堆積や花壇からの泥汚れも相まっての
スケール汚れで石本来の高級感がなくなって
しまっております。
他の業者の方にも声は掛けたらしいですが、
「汚れは残ります」、「できません」という
回答だったらしいです…

やはり共通して言えるのは、「石材に酸性洗剤を
使用すると酸焼けが怖い」ということと、
「何の洗剤を使えばいいのか分からない」
という事なのかもしれません。

今回は、酷い汚れの箇所は「酸性ディープストロング」、
軽い汚れの部分は「酸性ストロング」、
階段の目地部分から発生しているエフロ部分は
エフロブレイク」で洗浄し、最後に全体を
ストロング」で中和洗浄して仕上げました。
※サービスでサビを「ラストリムーバー」で落としました。

石材に強いダメージを与える「フッ化水素(フッ酸)」は
配合されておりませんので、酸焼けを起こさせず、
石本来の姿に戻す事が可能な酸性洗剤です。

まずは素材と目地の保護の為水養生をします。


2倍に希釈させた「酸性ディープストロング」を塗布します。
モッピングだけで汚れとの反応が分かります。


ブラシを付けて洗浄すると、既に違いが一目瞭然です。


施工前後はこちらの通りです。
 

 

 

 

 

 

最後は10倍に希釈した「ストロング」で中和洗浄し、
仕上げに高圧洗浄でブラッシングだけでは
取り切れない汚れを除去しました。

お客様には、引っ越しした当初の状態に戻ったと
感動して頂けました。
暑い日差しが照り付ける中での作業でしたが、
お客様の喜ぶ姿を目にした瞬間の達成感は
何物にも代え難いものがありますね。



クリーニング | No.569 新井田   2020/09/17(Thu) 16:31:55
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