再研磨が難しい大理石
大理石にはいろいろな種類があります。
色はもちろん、硬度も吸水率も様々です。
以前私が執筆した「石とメンテナンス」でも
詳しく説明しましたが、大理石は大きく
変成岩系大理石と堆積岩系大理石に分けられます。
それぞれ特性が違うので、再研磨をする際の
特に最終仕上げには圧のかけ具合や機械の
回し方を微妙に変えるだけでも艶の透明度が
違ってきます。

ストーンマスターシステムで施工を行っている
業者の方から、秋葉原のとあるビルの
エントランスの再研磨を行ったとメールを
いただきました。


バルディリオキアーロというイタリア産の大理石です。

少しわかりにくいので拡大してみます。

再研磨が非常に難しい石種のひとつで、
写真ではわかりづらいですが深い歩行傷が
無数にあり、ほとんどメンテナンスらしい
メンテナンスは行われていなかったとのことでした。
再研磨後はこのようになりました。


施工手順は、
マイクロポリッシュ#2#3で深い傷を除去後、
段階的に磨き上げ最終仕上げは#9000相当の
ストーンマスターオリジナルダイヤモンドパッド
M8で行ったそうです。#8000相当の他者の
ダイヤも使ってみたそうですが、思うように
艶に上がらなかったらしいです。
この大理石の再研磨の難しさがしのばれます。

私としてもマイクロポリッシュM8を作った甲斐がありますね。



研 磨 | No.243 新井田   2017/01/06(Fri) 15:00:42
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