石灰岩(ライムストーン)のフロアーをピカピカにする方法
石灰岩という石種があります。
石灰岩は英語でLimestone(ライムストーン)と呼びます。
一口に石灰岩といっても、鉱物学的に分類をすると
変成岩系と堆積岩系に分かれます。
変成岩系石灰岩の代表的な石種といえば
タソスホワイトやシベックが挙げられます。
「あれ?タソスやシベックって大理石じゃないの?」
と思われた方もいらっしゃるでしょう。
タソスホワイトやシベックは、正確には石灰岩の分類です。
一般に大理石と呼ばれている代表的なビアンコカララや
ボテチーノは、広域変成岩の中の大理石という分類となり、
タソスホワイトやシベックは接触変成岩の中の石灰岩
という分類となります。
もっと言うと、一般に大理石と呼ばれているトラバーチンや
ペルリーノも実は大理石ではなく、石灰岩の仲間です。
これ以上込み入った話になると長くなるので、ご興味の
ある方は『石とメンテナンス』をお読みください。

さて、(堆積岩系)石灰岩の話に戻ります。
石灰岩の代表的な石種といえば、モカクリーム、
タイガーベージュ、ジュラグレー、アズールモニカ
などがありますが、これらの石灰岩は艶が出にくいのが
特徴です。ですから本磨き仕上げでもあまり艶は出ていません。
むしろ石灰岩は艶を出さない方が自然で良いと個人的には
思っていますが、お客様によってはもっと艶を出したい
という要望も確実にあるのです。

こちらは弊社が定期的に管理を行っている某ホテルの
石材フロアーです。




いろいろな石種が使われていますが、ベージュっぽい
部分がすべて石灰岩です。半年ほど前に一度磨いて
いますが、歩行動線が既に艶落ちしています。
石灰岩を研磨したことのある方であればわかるかと
思いますが、市販のダイヤモンドパッドを使って
石灰岩を研磨すると、あっという間にダイヤがすり減って
しまい、びっくりした経験があるはずです。
私も何度も泣かされました。
ダイヤの消耗が激しすぎて、大赤字になったこともあるくらいです。
実はこれには理由があり、市販のダイヤモンドパッドは
もともと変成岩系大理石用に開発されたもので、石灰岩とは
とても相性が悪いのです。
だから私はオリジナルでMシリーズのダイヤモンドパッドを
つくりました。

施工前後の写真がこちらです。





















Mシリーズダイヤモンドパッドは、ポリッシャーに
4枚装着して500㎡以上は十分施工ができます。
一般のダイヤモンドパッドではせいぜい30㎡前後では
ないでしょうか。

石灰岩をピカピカに磨くには、ストーンマスター
ポリッシャー
とMシリーズダイヤモンドパッドは
なくてはならない必須アイテムです。



研 磨  2018/11/08(Thu) 11:01:20
管理用